
働くあなたに贈る真実のメッセージというサブタイトルの村木厚子さんの本です。大阪地検特捜部の証拠ねつ造事件の時、冤罪逮捕されたときのこと、ご自身の半生、子育て、仕事のこと、ありがたいおまけとして(?)拘留生活の心を支えた149冊の本リスト付きと、書き出すとなんとも盛り沢山な感じですね。
読み出すと、内容はシンプルな印象で読みやすく一気読みでした。官僚というと、ドラマの印象で室井監理官(踊る大走査線)のイメージしかない知識に乏しい私です。官僚で霞ヶ関にお勤めのキャリアウーマン。メディアに頻繁に登場していたころ、事件の内容もよく把握してなかったし、優しげな風貌と、逮捕とか官僚とかのキーワードが一致せず、なんのこと?という感じでした。本を読んでホントに今更、なんてこった!とかなり遅れて思いました。
新人の時キャリア採用なのに、「とにかく頑張ります!体力だけはあります!」と思っていたと・・・!子育ても夫婦で頑張った所など、雲の上の方かと思ったら、共感できるお話ばかりでとても親しみやすかったです。
法律ってこんな風に作られているんだ・・・と、大変な努力あってのことなんだとはじめて知りました。小学生の作文のような私の感想・・・。男女雇用均等法も村木さんがかかわっていたんだ!とびっくりしました。
当たり前のように法律があり、改正されたこと、内容もさっぱり理解できてないし、関心も薄かったなぁ。これで制度がどうのなんて、文句ばかり言えないと恥ずかしくなりました。こんなに努力してくれていたんだ、しかも子育てしながら・・・。
「子供のおかげで仕事ができた、感謝している」と書かれており、自分の場合、仕事をすることで子供に負担をかけた、可哀想な思いをさせたとばかり思い悩んでいた。そういう思いもあったのでしょうが、前向きにとらえるとそうなんだなぁと考え方しだいだなぁと思いました。
「短い時間をどう過ごすか、親として、最も試されるところかもしれません」
「忙しくないときはいい母親になろうとして、一生懸命家事をした。もっと子供と遊んだり、ゆっくりすればよかった。何を優先するかは、子供の心に残るかどうか・・・」
私は今、仕事をしていない。居心地よく整理整頓し、栄養のあるものをパパッとご飯をだし、早く寝せて、自分の時間を捻出・・・この努力って、かなり自分目線だなぁ、あと、自己満足。今ご飯作ってるから、危ないよ~、掃除掃除・・・などなど。
子供だけに合わせていたら、とんでもないことになるが、大人目線の時間の使い方、完璧を目指そうとするやり方(出来ないからイライラする)、自分が適当にしたい時は、今日はいっか!と適当にするくせに・・・という勝手さ。子供はどっちなのよ、と振り回されますね。それなら、私の能力には適当よりが現実的だなと。ごめんね。頑張るでなく、一緒にいてみよう。
「やりたい仕事、楽な仕事でなくやりがいのある仕事だからこそ、がんばれる、工夫もできる・・・仕事で子育てのストレスを、子育てで仕事のストレスを解消できると・・・自分にささやかなごほうびの時間を・・・」と。
週二回午前のパートならやれそう、子供の幼稚園の付き合いも嫌だから仕事に逃げよう、子供から離れて気分転換、などといった考えのもと仕事をしていましたが、それっぽっちの仕事に疲れ、楽しくなかった。心が折れて結局やめている。
そして、ささやかなごほうびでなく、少しでも長い自分の時間・・・というような時間成金、欲望の塊である自分がいます。自由な時間多すぎても、やらなくてはいけないことに使うため欲求不満。
自分、なにしてんだと途方にくれたり、考えたり。何かに夢中になれることもなく、ヒント探しと自分の内面にばかり向き合う日々。子育てにも熱中できず疲れる。
今年一年は、子供や幼稚園とガッチリかかわると決めたのに、出来てない。
素直にこれしたい。と、しなくてはならないこと。が明確でないし、考えてばかりいて、行動しない。
考えてもだめだったという今までがあるのだから、何か今出来ることでしたいことしてみよう。この本を一気読みできるくらいの時間があるのだ。
塩野七生さんの著作を引用しておられる。「人は皆、自分自身の肌合いに最も自然であることを最も巧みにやれるのである」
自分のしたいことが素直にわかり実行することなのかなぁ、私は今、家族の悩みについて一歩前進した所。その悩みや苦しみが、自分のこれからを豊かにするものとしていきたいとおもっている。
それって、自分を大切に今を生きていけるって事なのかなと思う。
心に傷をおったから、トラウマがあるからこその新しい力をもてる、別人になって生き生きとできる。ということを最近教えて頂いた。
少しずつではあるが、「不快を感じる力、断れること、勇気」が出来るようになってきた。
村井さんの本の中でも、皆の支えがあってこそとあった。だから耐え抜き、闘い続けられたと。
私も、今があるのは、皆の支え、助けてもらったからです。生まれてこの方人に支えられていきてきたんだなぁと思う。昔、仕事していたとき末期がんの若い女の子に「お姉ちゃんみたいに思ってるよ」と言ってもらったことが、ずっと私を支えてくれている。その当時の私にとって最高の肯定だったなぁと思う。
必要として頂けることは大きな力になる、前に読んだ「永遠の仔」での、生きていていいんだよというメッセージとも似ているかな。宮崎駿さんギリギリまで自分を追い込んでいい作品を作るのは、自分が生きててもいいんだと思うため、そうでないと生きていてはダメな気がするというような話をされていた。
心に傷をおっている人、近しい人から「いらない」と言われたり、そういう扱いを受けた人は、必要としてもらうことが最高に嬉しいのかもと思った。宮崎さんは小さいころ母との葛藤があったようだ。
ずっと、一人の時間が好き、楽と本当に思っていたが、人とかかわると豊かになるなぁと最近すごくすごく思います。そして、人ともっと話したかったんだなぁ、繋がりたかったんだなぁという自分にも気づきました。
村井さんの本とまったく主旨がずれてしまった・・・。書いているうちに、ついつい・・・。
すごく勉強になったし、村井さんのことを好きになりました。そして、女性問題、障害者、子供のことに関して身を投じて国民みんなのために、努力してくださっていることを知ってよかったです。一部のある出来事のみで全体が誤解や中傷、プレッシャーを受けてしまっているかと思います。きっと全国の公務員の方にとっても嬉しい一冊かなと感じました。読んでよかったです。本からひろがり、いろんなことに感謝です。